医学生の頃
2022年10月3日
医学生の頃、沢山の病気を全く新しい脳で学習した。多くの症状が自分に当てはまる気がして、一抹の不安を覚える連続の日々であった。その不安を友人に打ち明けると、同じ不安を感じていると聞き、少し安心できた。またその心理状態をヒポクラテス症候群ということを知ったら、疾患を学んでも不安を感じなくなったことを今日思い出した。
さまざまな症状や体調の変化をみんなが感じる。原因をスマホでググったりする。自分で調べ過ぎたら余計に不安になったりもする。しかし症状は何の疾患からくると分かれば安心する。一方で医師側は「診断つけてもやることは変わらない」と疾患診断を怠けがちである。正直なところ僕も心の中ではそう思わざるを得ないこともある。しかし診断がつけば治療や予後も分かるし、何よりも不安が取れる。患者さんの不安が取れれば、医師としての本分を全うできる。だから診断をしっかりつけられる医師でありたい。やることは変わらないとは言わない医師でもありたい。
筋肉痛
2022年9月29日
数年前に走り出してから、一年中どこかしらの筋肉痛がある。筋肉痛から痛みが強くなり、走れなくなったこともある。でも痛くなったところが、少しずつ強くなっている。筋肉が大きくなっている。筋肉痛からの回復も少しだけ早くなった気がする。
僕たちは幼い頃から痛い思いをしてきた。身体はもちろん、心の傷も痛む。でもそれに立ち向かってきたから、少しずつ成長できたと信じている。痛みの後には必ず成長がある。痛みのない成長はないと、今日も信じて空を見上げる。
大人になる
2022年9月27日
子供は親を選べない。親の選択にも着いていくしかない。小学校、住むところ、習い事、学童保育、旅行先などまず選べない。親の誘導について行くしかないだろう。でも大人になったら選べる。就職先、結婚相手、住所、趣味などある程度の制約はあるのが前提とはなるが。だけど自分が選んだものに悪口を言う人がいる。会社が嫌いだと言って何年も給料をもらっていたり、配偶者の愚痴を言いながら年寄りになる人がいる。違う。自分の選択に責任を持ち、努力する。それこそがきっと大人なのだろう。
そのままがいい
2022年9月24日
人は他人に好かれようとして自分を偽る。大したことないことを盛って自慢話をしたり、知らないことを知ってる振りをしたり、武勇伝を何度も繰り返し話したりしがちになる。だけど周りにはそれが分かるから、自分を大きく美しく見せようとする人に対して、スルーするか嫌気を感じてむしろ嫌いにすらなる。好かれようとするほど嫌われるのだったら、そのままのあなたでいい。そのままこそがかけがえのないことだもの。
見せるために欲しい
2022年9月21日
流行りのブランド品で身を固め、好きではない仕事を肩書きのために勤めて、SNSに何でも綺麗にアップして、子供の適性を考えずにお受験させたりする。恐らくその人たちは、自分にないものを持っている人をうらやんでいる。そして手にしたそれを見せびらかすために生きてしまう。うらやましいと言ってみてもいいが、うらやましいと思い続けてもしょうがない。僕にないものはいっぱいあるし、僕にあるものもいっぱいあるから。