院長ブログ

感謝を求める

2022年11月30日

 他人に感謝されると嬉しくない人はいないが、逆に自分が感謝してるときって穏やかで気分がいい。逆にネガティヴで元気がないときって感謝もしにくい。だから感謝できない人はネガティヴになっていく。ポジティブになりたかったら感謝をすること。自分の人生には、感謝しかないことに気付くこと。感謝の対象にならないものは、よく考えたら何もない。他人の感謝を求めたら苦しくなるが、自分の感謝を求めて今日も頑張っていこう。


愛と支配

2022年11月28日

 子供に「言うことを聞かないと買ってあげないよ」と言う親、食欲がなく、帰宅後眠りたい会社帰りの夫に「あなたが好きだと思ってせっかく作ったんだから」無理に食べさせる妻、自分から誘っておいて「あなたが行きたくなさそうだから」と不機嫌にドタキャンする恋人…。「せっかく〜してあげたのに」とか「あなたのためを思って」とよく言う人は、自分の支配欲求を愛と勘違いしながら相手をコントロールする。その証拠に、相手が自分と同じ感情を持ったり、期待通りの思考をしないと腹を立てる。支配を愛とカン違いしてるから「嫌いになったのね」とか「そんな子じゃなかったわ」とか「普通〜するよね」と日常的に言うのであろう。もう一度確認します。あなたが愛していると言う子供やパートナーは、実はあなたが支配したい人なのではないのでしょうか?


自分が正しい

2022年11月25日

 「あなたは間違っているから正しいことをしなさい」とよく言われた。自分が間違っている、悪いことをしている、恥ずかしいことをしている、と思っていつも考えを改めなくてはと思って生きてきた。でもあくまで言ってくれた人にとって、その人の思う通りの僕ではなかったから言われただけだ。自分が一生懸命やっていることに対して周りはいろんなことを言う。「こんなこと言ってくれるのは私くらい」「あなたのためを思って」「恥ずかしくないように」などなどの言葉を使う。チクチク攻撃したいのだ。でも自分が正しいと感じることを大切にしたいと思う。そして正しさとはみんなそれぞれ違うことを尊重したい。


寂しくて

2022年11月16日

 寂しいという感情は、1人では生きられない人間に与えられた防衛的な反応と考える。そして他人の行動が自分の思いとはすれ違うときに生じる。

 思えば生まれたときから寂しかったかもしれない。保育園に頸が座らない頃に入園し、お迎えはいつも暗くなってからだった。学校から帰ったら家には誰もいないから、首に下げた合鍵で家に入り、おやつは引き出しを開けて食べた。幼い頃から友人は多くてありがたかったが、その分別れも多かった。18歳からの一人暮らしは気楽さよりも寂しさが勝っていた。大学病院を早く辞めてわかくさ病院で働いてからは、普段会えない大学で活躍する同級生たちを寂しさから羨んだ。恋人たちとの別れも寂しさから延び延びになっていた。でも僕だけではない。みんな同じような寂しさを感じて生きてきたんだ。

 僕は寂しさを勘違いしていた。他人のせいにしたり、運命のせいにしたりしていた。人は寂しさを勝手に怒りに変えて誰かを責める。誰も寂しくさせようとなんてしていないのに。そして自分をさげすんだりもする。寂しく感じることはちっとも悪いことじゃない。寂しくて辛いときには自分をそっと抱きしめるだけでいい。誰かを傷つけるための感情ではなく、自分をいたわるための感情だと思おう。誰かと一緒にいなくてもきっと心は繋がっていると信じる。誰かと物理的に繋がるのは胎児だけで卒業しているのだ。自分の寂しい感情をしっかり自分で受け入れることができたとき、きっと寂しさは消えていくものだから。


ささやかな楽しみ

2022年11月15日

 毎日ささやかな楽しみがある。まずは食事。その日食べたいものを食べる。季節のもの、気候に合わせたり、和洋中、肉魚。いろいろ考えるだけでもいい。食事以外にもたくさんある。まずは朝日。目覚めのお風呂。通勤中に見る通学路の子供。今日来てくれる患者さん。夕陽を見ながらのランニング。一日で顔が変わるベランダの鉢植えの花。帰宅後のビールひと口。ソファで寝そべり見るテレビ。そして1日の終わりの寝床。よく考えるとささやかな楽しみが毎日たくさんある。ささやかな楽しみは多い方がいい。いつもささやかな楽しみを作りたい。きっとそれらが僕たちを幸せにしてくれる。



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