この世をば
2023年2月22日
子供のころ藤原道長の歌を習った。月が欠けないのと同じに全てに満たされるのが幸せな人生だと思った。この年まで生きてきて、自分の人生が満月だと思ったことは一度も無かった。
自分には欠けているものがある。これからだって欠けているだろう。満月を目指していくと、欠けている月を美しくは見えない。満月までの過程としか捉えられない。しかし月はよく見ると、三日月だって円くみえる。そして美しい。欠けているところも美しい。人生だって、自分だって、誰だってそうだ。欠けているところを含めて美しいのだ。欠けていることは悪くない。欠け方だってみんな違うから、それこそが人を美しくさせると考えている。誰の人生だって満月ではないのだ。学生時代に道長も重症糖尿病で苦しんだとも教わった。
口はゆっくり手は早く
2023年2月20日
2月も後半になった。今月の目標は「口はゆっくり手は早く」と掲げている。僕自身今までは、何でも早くやるように努めた。夏休みの宿題は早々に、明日の用意は夕食前に、外来患者さんをなるべく早く診られるようににしてきた。そして仕事が山積みになると焦ってしまうことがある。一つ一つやるしかないのに、頭の中では次の仕事へ、期限を決めて次から次へと動いてしまう。しかし焦ると今をどこかに置いてしまう。焦ると他人の優しさに気づけなかったり、自分の能力を発揮できない。そこで口はゆっくりして気持ちを落ち着けたい。ゆっくりも早くもかかる時間はそんなに変わらないことに気がついた。早さは気持ちの問題だと。
元気がないとき
2023年2月16日
一緒にいる人が元気がないことがある。何か心配があるのか、疲れているのか、我慢しているのか、ショックなことがあったのか、別れたあの人を思い出しているのか、などなど。一緒にいる人は「大丈夫?何でも言って!」と言う。そんなとき元気がない相手に不機嫌になる人すらいる。元気のない方は余計に元気がなくなる。そっとしておいて欲しいときもある。ほっとくのではなく、そっとしてあげるのが愛である。
いやだいやだ
2023年2月13日
いやだいやだ。殺人、強盗、死亡、逮捕、離婚、入院、破局などしかネットニュースには並んでないのではないか?他人の不幸話がみんな好きなのか?他人の不幸を見て自分の一時的な癒しにしてしまう人は必ずいる。そんな人はきっと自分が満たされてないし、ニュースだけではなく日常でも他人の不幸を願っているかもしれない。そんな人が周りにいたら、自分はハッピーにはなれない。他人の幸せを自分の幸せに感じられる人でいたい。それには自分がまず満たされること。自分がかけがえのない人だと思えること。いやだいやだをしないこと。
人を喜ばせる
2023年2月9日
誰かに喜んでもらうことは幸せの一つだ。子供を喜ばせようとして親は頑張ったり、パートナーを喜ばせようと努力する。しかしながら人は全員違うから、喜ばせようとしても喜ばないこともある。相手が喜ばないときに不機嫌になり、相手を攻撃する人がいる。その人は相手のことを支配したいだけで、子供やパートナーに自分の理想を押し付けている。お互い喜ぶどころか悲しい思いにすらなる。喜ばせようとして上手くいかなかったとき、本当の愛が分かる。喜んでない相手を見て不機嫌になった人は、相手を喜ばせようとした自分を喜べばいい。喜ばせようとさせてくれただけで感謝すればいい。