院長ブログ

人に優しく

2023年4月12日

 他人に優しくするのは素晴らしいことである。しかし気を遣い、ご機嫌を取り、顔色を伺い続けるといつしか自分がなくなる。例えば職場でそれをやれば、家庭に帰って家族に怒鳴り散らしたり、家庭でそれをやっても職場での弱い立場の部下にイライラをぶつけたりする。僕たちは、自分より他人を思いやり、自分のしたいことを我慢していくことを幼い頃から教わった。しかし社会に出ると、それにより自分をすり減らし、いつしか抑うつ状態になる人を少なからず見てきた。まず誰もが大切にすべき、一番優しくするべきなのは自分であることを忘れてはいけない。自分に優しくできたら、必ず余裕ができて、他人に優しくできる。周りにイライラして辛いときには、まず自分が休む。家庭内でもそうだ。子供に優しくできずに悩んでいる親がいたら、まず自分に優しくするべきだ。自分に優しくできている人の優しさは心地が良いし、優しくできていない人の優しさは受け取る方の心地が悪い。無理を感じてしまう。僕たちの優しさはそうしてできている。


私はいいんだけど

2023年4月10日

 「私はいいんだけど…」と言う人は、だいたい相手を許していない。「他の人だったら大変なことになるよ」と言いながら、相手に不安を与えようとする。これらを言われたら、「私がいいならそれでいいのでは、だいたい大変なことにはならないよ、大丈夫」と自分に言い聞かせてみる。


入学式

2023年4月8日

 入学式が行われている。みんな式典後の新生活に、大人への新ステージに、気持ちが上向いていることだろう。不安もあるだろう。

 僕は自分の小中高大学のそれぞれの入学式の日を忘れていない。新しい校舎に、新しい同級生たちに、新しい自分への視線に戸惑い、落ち着かなく、一日が終わるとぐったりした思い出がある。しかし入学式後の一日毎は、通学や周りの人たちにも慣れて日々楽しくなっていった思い出もある。

 人は年齢を重ねて安定を求めるようになる。新しい生活に飛び込むのはエネルギーが必要となる。しかし自分を成長させるためには、いくつになっても一歩踏み出すことが大切だと考える。いつまでも同じ場所には停まれないのが人生だと思う。入学式を迎えた学生たちに、あの頃の自分を映して、僕も一歩ずつ進んでいこうと思う。


いつも元気なお店

2023年4月6日

 近所によく行く中華店がある。食事も確かに美味しいが、店に行くだけで元気が出る。僕の元気が出る理由の一つ、先日分かったことには、店員がどんなことでも「ありがとう」と言うことだ。お客さんにはもちろん、お互いにオーダーを聞いても、通路を譲っても、片付けても、店にいた小1時間で何100回も聞いた。

 自分の周りに「ありがとう」ってよく言う人と言わない人がいる。当然だけどよく言う人と一緒にいたい。考えれば「ありがとう」って応援にもなるし、褒め言葉にもなる。言った自分自身も元気が出るし、言われた方ももちろんだけど、聞いただけでも元気が出ることは新しい発見であった。


期間限定

2023年4月3日

 「期間限定」の食品などに我々は弱く、購買欲や食欲は鰻上り、物価高やダイエットはどこ吹く風となりがちである。思えば我々の人生はいつだって期間限定である。四季はもちろん、思春期だって、義務教育だって、春休みだって何だってそうだ。自分が生きている時間だって、いつまでか分からない期間限定である。しかし、辛いときや苦しいときには、この時間が永遠に続く気がするものだ。期間限定だと思えないから辛くなって悲しくなる。だからネガティブな感情に襲われているときには、「期間限定」だと思おう。次の幸せな時間のための準備期間だと思おう。「期間限定」なものは、我々の意欲を高めてくれるに違いないと信じている。



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