人を許す
2023年5月22日
自分を侮辱した人、虐待した人、無視した人、追い出した人、傷つけた人、振った人がいる。2度と顔も見たくないし、口も聞きたくないし、呪いたいと思ったこともあったかも知れない。同じ名前の別人物すら嫌な気分になったかも知れない。そんな人たちを思い出しては「関係ないね」と無意識に追いやった。しかし無意識の中からまた出てきては、自分のエネルギーを奪っていく。でもそんな人たちを心の中で許せるかで、きっと成長できる一歩が踏み出せる。許すことができたとき、「そんなこともあったな」と時々思い出しても、今度はエネルギーをくれるようになる。それにはまず、ありのままの自分を受け止める。そして今までの自分の全てを許すのだ。自分を許せない人に、他人は許せない。
猿之助について
2023年5月20日
市川猿之助の件はショックだ。何度か舞台を観てパワーをもらったことがある。そして彼は才能に溢れ、エネルギーのある人物だと疑わない。しかし今回の件を知り、たくさんの気持ちが交錯した。
歌舞伎役者はほとんどが世襲である。名門に生まれた彼は、幼い頃から周りに期待されていたのは容易に想像できる。そしてその期待にしっかり応えて、現在一流の役者である。更に役者は客にどう見られるかが勝負の世界。そしてその評価がついて回る。
猿之助とは住む世界が違うし、彼のように才があるかは分からないがどうしても自分と重ねてしまう。世襲による職業家業については、僕も何とか期待に応えようと幼い頃から自分なりに頑張ってきた。また若くして責任のある立場をもらい、周りからどう見られかを求めてきた。つまり周りの評価を自分の生きる目的となりがちであった。だから周りの評価ばかりを追い求めると生きづらくなるのは理解できる。今回はどうもそれが出来事の契機となったように思う。しかし誰しもが自分の求める人生を送ることこそが幸せだ。やりたいとかこう在りたい、といったことが何よりも大切な真理だと考える。だから華やかに見える彼も、若い頃から他にもたくさん苦しんだと思う。回復してその姿を舞台で見せて欲しい。
一つ一つ終わらせる
2023年5月19日
食事が終わったら片付ける、洋服を脱いだら畳む、一日の仕事が終わったら仕事を忘れる、今日一日の終わりにぐっすり休む、節目の行事を楽しむ。その一つ一つの集合体こそが我々の生活であり人生だ。しかしそこには悔しい、許せない、悲しいと思う出来事が必ず起こる。そういった負の感情たちにどれだけエネルギーを奪われ続けられないかで、人生の幸せが決まる。一度の失敗、失恋、誰かの失言だけで何年も何十年も、人生が狂わされるなんてもったいない。いつまでも嘆いているうちに短い人生は終わってしまうのだ。負の感情を日々のなすことと同じように、一つ一つをしっかり終わらせることで、また次の前への活力に繋がる。今日嫌なことがあったら、片付けして、掃除して、お風呂に長く入って、ぐっすり眠ればいい。負の感情を引きづらない人になる。失恋したら綺麗になる人ってそんなことからかもしれない。
他人の利用方法
2023年5月16日
僕たちは他人と比較することで劣等感を感じてしまう。例えば、彼らのSNSでの楽しい体験写真を見て、自分が行ったことない、食べたこともない、何かを持っていないと少し悲しくなったりする。誰もが同じ経験をしたとしても、感じることは違うのに、自分と同じ経験をしている筈もないのに、自分は大したことがないと思う動機としてしまうのだ。そうではなく、他人のことを参考にして自分の糧にしたり、新しいことにチャレンジする勇気をもらったりするために、言い方が悪いが他人を利用させてもらう。自分の人生の主人公の盛り立て役となってもらう。そうすれば感謝だって、尊敬だって、後から付いてくるに違いない。僕たちの周りには比べるためではなく、力をもらうために沢山の人がいるのだから。
プラス志向の功罪
2023年5月12日
「どんなときでもポジティブシンキング!」、「やっぱりプラス志向じゃなきゃ…。」ってみんなが言うけど、そうできないときだってあるに違いない。悲しい、悔しい、寂しい、ムカつく…だって出てくるに違いない。そんなときは、そのネガティヴだって思いっきり味わう。自分の体の反応を感じる。ドキドキやメソメソ、カーッとした自分を客観的に捉えてみる。そしたら不思議と、大したことない、取るに足らない、目糞鼻糞だって思える。そこまで行けば無意識に前向きになれる。無理してプラス志向に変えようとするから余計にネガティヴになってしまうのだ。打ち消す意識は、翻って意識下に置かれてしまうことか多い。プラス志向を意識し過ぎて、マイナス志向が生まれてしまうのだ。