院長ブログ

2018年10月20日

 在宅診療の方の臨終に立ち会いました。息を引き取ったとき、その方は涙を流していました。涙は眼球の保護や洗浄を行う側面もありながら、一般的には感情を動かされたときに出ます。亡くなる瞬間に涙を流しているときはどんな感情なのでしょうか?臨終のときの涙を僕は「うれし涙」だと思うようにしています。人生でやり残したことを悔やみ、大事な人との別れを悲しむ涙という考えもあります。しかし闘病が終わり、これまで支えてもらった多くの人たちに感謝しながら人生を全うできた「うれし涙」だと思うと少し救われます。


講演会

2018年10月14日

 職員30余人で認知症の講演を聴きました。わかくさ病院では認知症について職員全体が同じ気持ちで取り組んでいます。患者さんとその家族や周りの人も幸せにできる医療を提供できるように、これからも努力していきたいと改めて思いました。演者の先生との写真です。


浦和駅

2018年10月8日

 僕は物心ついたときから浦和に住んでいる。浦和駅とその周辺の変貌ぶりは、この10年特に凄まじい。東口の風景は、自分の小学生時代から考えたら、まるで違う駅だ。

 小学生のとき東口の商店には何人も友達がいたことを思い出した。そのお店の殆どが今は同じ場所にない。両親共働きだった僕は、あちこちの家に遊びにいくのが好きだった。はしごもしていた。家に行くと、その子の生活が見えて、距離が近くなった気がした。お店に行くと仕事も見えた。在宅診療しているとあの頃を思い出す。


貴乃花

2018年9月30日

 相撲協会に潰された印象を与える報道がされています。しかし旧態然とした協会を変えたいと言っていた筈が、その協会からあっさり去るのは好ましくないと感じたのは僕だけでしょうか?組織に属してその一員として活動しながら、組織を変えていくのは簡単ではなく、トップが変わらなければ、もっと言うとトップが変えようと思わなければ組織は変わらないと思います。それには組織を愛し、トップと良好な信頼関係を構築し、意見を言える立場に立ち、多くの仲間に支えてもらわなければならないと考えます。何年にも及ぶ貴乃花親方と協会の確執は、仲間が集まっていた時期もあるだけに、とても残念な気がします。残って欲しかったし、同年代のスターとして協会の伝統を守りながら、時代に合わせて膿を出して欲しかった。辞め方も我慢を感じられなかったし、素晴らしい弟子たちをもっと育てて欲しかった。

 写真は重い腰を持ち、勢いのある突き押し相撲を取る元貴乃花部屋のホープである貴景勝関です。埼玉栄高校出身です。


講演会

2018年9月29日

 恩師の先生が浦和で講演されるとのことで、僕にももう一つの講演の座長の話をいただいて同席することができました。座長の役目は少し早口で、演者の先生にご迷惑をおかけしたかもしれない反省がありますが、有意義な講演だったと思います。

 そして聞き手に回った恩師の先生の講演は、理路整然と学術的で、大学教授や日本を代表する研究者でありながらも、医師の本分である患者さんを思い仕事をしてきた講演に深く感銘を受けました。学生時代から研修医、そして医師になってもお会いするたびにいつも声をかけて下さり、真摯に僕の話を聞いてくれる先生に、また力をたくさん頂きました。



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