院長ブログ

自分が正しい

2022年11月25日

 「あなたは間違っているから正しいことをしなさい」とよく言われた。自分が間違っている、悪いことをしている、恥ずかしいことをしている、と思っていつも考えを改めなくてはと思って生きてきた。でもあくまで言ってくれた人にとって、その人の思う通りの僕ではなかったから言われただけだ。自分が一生懸命やっていることに対して周りはいろんなことを言う。「こんなこと言ってくれるのは私くらい」「あなたのためを思って」「恥ずかしくないように」などなどの言葉を使う。チクチク攻撃したいのだ。でも自分が正しいと感じることを大切にしたいと思う。そして正しさとはみんなそれぞれ違うことを尊重したい。


寂しくて

2022年11月16日

 寂しいという感情は、1人では生きられない人間に与えられた防衛的な反応と考える。そして他人の行動が自分の思いとはすれ違うときに生じる。

 思えば生まれたときから寂しかったかもしれない。保育園に頸が座らない頃に入園し、お迎えはいつも暗くなってからだった。学校から帰ったら家には誰もいないから、首に下げた合鍵で家に入り、おやつは引き出しを開けて食べた。幼い頃から友人は多くてありがたかったが、その分別れも多かった。18歳からの一人暮らしは気楽さよりも寂しさが勝っていた。大学病院を早く辞めてわかくさ病院で働いてからは、普段会えない大学で活躍する同級生たちを寂しさから羨んだ。恋人たちとの別れも寂しさから延び延びになっていた。でも僕だけではない。みんな同じような寂しさを感じて生きてきたんだ。

 僕は寂しさを勘違いしていた。他人のせいにしたり、運命のせいにしたりしていた。人は寂しさを勝手に怒りに変えて誰かを責める。誰も寂しくさせようとなんてしていないのに。そして自分をさげすんだりもする。寂しく感じることはちっとも悪いことじゃない。寂しくて辛いときには自分をそっと抱きしめるだけでいい。誰かを傷つけるための感情ではなく、自分をいたわるための感情だと思おう。誰かと一緒にいなくてもきっと心は繋がっていると信じる。誰かと物理的に繋がるのは胎児だけで卒業しているのだ。自分の寂しい感情をしっかり自分で受け入れることができたとき、きっと寂しさは消えていくものだから。


ささやかな楽しみ

2022年11月15日

 毎日ささやかな楽しみがある。まずは食事。その日食べたいものを食べる。季節のもの、気候に合わせたり、和洋中、肉魚。いろいろ考えるだけでもいい。食事以外にもたくさんある。まずは朝日。目覚めのお風呂。通勤中に見る通学路の子供。今日来てくれる患者さん。夕陽を見ながらのランニング。一日で顔が変わるベランダの鉢植えの花。帰宅後のビールひと口。ソファで寝そべり見るテレビ。そして1日の終わりの寝床。よく考えるとささやかな楽しみが毎日たくさんある。ささやかな楽しみは多い方がいい。いつもささやかな楽しみを作りたい。きっとそれらが僕たちを幸せにしてくれる。


自分を変えたい

2022年11月11日

 みんな「自分を変えたい」と失敗した過去に後悔して、自分自身にダメ出しして、足らない何かを求めて、歯を食い縛って努力をする。でもなかなか変わらない。そして変わらない自分がまた嫌いになる。変えようとするから苦しくなる。あなたはあなたのままでいい。もし至らないところがあるとして、努力しようと思っても、今のあなたに少し足すだけでいい。あなたはあなたでいて欲しい。変わらないでいいから、あなたに付け加えるだけで十分だから。


期待からの孤独

2022年11月9日

 誰かにこうしてもらいたい、ああしてもらいたいと期待して、それがしてもらえないと怒りや憎しみまで持ち、自分の不満をぶちまける。「だからあなたは駄目なのよ!」とか「愛のない人だ!」とか。言われた方は辛いからその人から離れていく。期待すれば孤独になりやすくなる構図が出来上がるのだ。期待するのは自分自身にだけとしよう。



ごあいさつ



日々の出来事の中で私が思ったこと、ちょっとした情報、コメントなど、少しずつあらゆるジャンルで感じたことをつづっていきたいと思います。患者さんやそのご家族の方、一般の方、そして職員にも、当院のことを少しでも身近に感じていただけるよう、院内の様子なども随時更新いたしますので、ぜひご覧下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
【院長 矢吹 辰男】
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