院長ブログ

チームプレー

2025年7月8日

 小中高で柔道や剣道をやっていた僕は、大学に入ってアメフト部に入った。医学部での6年間、両親を始め周りの人達には申し訳ないが、時間やエネルギーをほぼほぼ部活に費やしていたことを今も誇りに思っている。部活の同級生や先輩、後輩達は卒業後25年経った今でも、色褪せない仲間たちだ。何故そこまで思えるのだろうか、とふと考えてみた。アメフトという競技そのものが大変魅力的である。プレーヤー1人1人の分業がはっきりしているスポーツであるが、その連係こそが醍醐味なのである。そして僕自身は学生時代には意識しなかった魅力を、アメフトをやらなくなった25年かけて熟成させてきたように思う。1人1人の能力や成長を引き出す周りの仲間たち、それが合わさる成果や喜びが確かにそこにはあった。いいチームプレーが皆を輝かせる。そう疑わないのは、今の仕事にチームプレーを求めてきたことに他ならないのであろうと思う。


嫌われたくない

2025年6月25日

 他人の顔色ばかりを伺い、自分の本音を封じて、思ってもいない褒め言葉でお世辞を言って、誰かに嫌われないようにする。昔から群れをなして、一人では生きていけないわれわれ人間にとっては、他人に嫌われないように振る舞うことは本能かもしれない。しかしそれは疲れる。必要以上にエネルギーを使い、われわれの生きる力を奪うことも事実である。そんな他人との距離を取る、時間を短くすることを意識してもいい。「嫌われたっていいじゃない」と割り切れる人ほど、自分のエネルギーを生かせるから、むしろ誰からも嫌われないのかもしれない。


自分で褒める

2025年6月17日

 大人に褒められて伸びる子供たち。子供を大いに褒めてあげよう。しかし大人になると褒められる機会は減る。家族やSNSも含めて他人に褒められることを求めていてはいけない。そんな自分の心は他人の評価に依存する。褒められて一時的には満たされても、また次から次に求め続ける。そのために自分を偽り、虚勢をはったりする。他人を操作までして求めることもある。つまりいつまでも満たされないのだ。だから自分で自分を褒める。今日良かったこと、出来たこと、過去から現在、自分にあるもの全てをいつも褒める。そうして自分の心を守っていく。


話を聞いて欲しい

2025年6月11日

 何か悩んでいる人の話を聞くことが僕の仕事の一つである。それは診断や治療に繋がる。誰でも話を聞くことはある。それは人間関係を作って維持して、信頼関係を築く。また話を聞いてもらうだけで救われるのも人である。話すことで自分の頭の中が整理されるから。聞く方にアドバイスを求めていないことも多い。アドバイスしたところで不機嫌になられることもある。診断や薬もいらないこともあるのだ。

 


寛容力

2025年6月7日

 「あいつ許せない!」と怒りを感じて、ほぼ関係のない周りの反撃しない弱い人に攻撃してスッキリして、忘れてしまう人を見かける。しかし気づいたら攻撃された人は恐怖からその人から離れていくものだ。また自分の普通や正義、常識を勝手に押し付けて「人としてありえない!」とイライラしてしまうことは、誰しも少しはあるだろう。だから他人を許して受け入れることが、どれだけ自分を楽にすることだろうとも思う。そしてどうしても受け入れられない自分をまた責めて辛くなるものである。他人に対して許せないことが多い人は、自分にも許せないことが多いと考える。他人に寛容でありたければ、まずは自分に寛容であることである。寛容力は自分で自分を許す、満たす、楽にすることからつけていけると信じる。



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