院長ブログ

見返りを求めてしまう

2023年5月24日

 病気で困っている人を助けるのが医師の仕事である。でも自分が困っていると助けられない。また助けられないのも罪悪感が湧く。

 職員が働きやすいようにするのが院長としての務めである。しかし自分が働きにくいと務まらない。また職員が働き過ぎてしまうのも申し訳ない。

 あまりにも他人の困っていることや仕事を抱えてしまうと辛くなるのが人間である。また一方で、他人の役に立てないのが辛いのも人間である。できれば周りを助けて役に立ち、そして気分良くいたい。その加減が難しいのである。しかし他人のためにエネルギーをかけながら、その見返りを求めてしまう自分がそこにいたら、もうその時点でいっぱいいっぱい。例えば「給料や手当てを上げて欲しい」とか「あなたは何もしないで私ばっかり苦労してる」と言ってしまう感じであろうか?ちなみに見返りを求めないのが愛である。



ごあいさつ

日々の出来事の中で私が思ったこと、ちょっとした情報、コメントなど、少しずつあらゆるジャンルで感じたことをつづっていきたいと思います。患者さんやそのご家族の方、一般の方、そして職員にも、当院のことを少しでも身近に感じていただけるよう、院内の様子なども随時更新いたしますので、ぜひご覧下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
【院長 矢吹 辰男】

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