院長ブログ

2021年6月16日

 誰もがネガティブな気持ちに囚われているとき、そのことを自分の中にいる批判者は増長している。「自分はダメな奴だ」、「こうなったのは自分のせい」と。

 物心ついたときから親や教師、周りの大人たちから聞いてきたネガティブな言葉たちの集合体が彼の正体だ。大体のことを成功しているのにそれを褒めずに、ちょっと僅かの失敗をけなしたり、前向きに進んでも過去にこだわり足を引っ張るのが彼の特徴だ。気づいたら出てきてしまうので消したくても消えない。だからいつも彼の声が聞こえてきたら反論する。それを繰り返す。彼だけには負けない。


母なるもの

2021年6月15日

 好意だと思って喜んでいたことが後で考えたら打算的に見返りを求められた行為だったら悲しい。そんなときは考え方で何とかなる。好意を持ってありのままの自分を受け止めてくれる「母なるもの」を持っている人は必ずいて、それを信じて日々を能動的に暮らしていればきっといいことがある。大切なのは自分に足りないものを求めて生きるより、自分にあるものを成長させて生きることで人は幸せになれる。


人間不信

2021年6月14日

 「私人間不信に陥ったわ」と軽く冗談めいて言う人がいる。しかし人間不信の状態は本当に辛い。他人を信じられないし、一番信じなくては生きていけない自分を信じられない人も多い。自分を信じられようになるには自分を知ること。自分が好きなもの、嫌いなもの。自分を傷つける人、勇気付けてくれる人をはっきりと認識すること。自分が抑圧された記憶を呼び起こして、抑圧されても頑張って生きてきた自分を褒めること。そしたら人間不信なんて言葉は冗談でしか言えなくなる。


ご自愛

2021年6月12日

 「ご自愛下さい」手紙の末筆に書かれるこの言葉は「お体を大切にされて下さい」という意味。手紙の相手を思いやり、感謝を伝える。

 「自らを愛すること」は人生の一番大切なこと、人生の目的だと考えている。言い換えると「自分になること」。これを後回しにすると、あらゆる苦しみが巡ってくる。他人を愛することはできないし、自分のことも分からなくなる。しかし自分自身になることを許さないと思われる人が自分の周りにいることもある。そうしたら近い人でも離れることもやむを得ない。自愛を続けていこう。


天才

2021年6月11日

 コロナウイルスという天災めいたものに苦しめられている私たちの一方で、多くの偉人たちは天才には努力が大切だと言ってきた。歴史上成功した人物たちは天賦の才があったと思われるが、その陰には多くの努力があり、それを成功してから伝えてくれることは、私たちに努力する勇気を与えてくれる。モーツァルトは「愛こそが天才」と言い、ゲーテは天才とは「苦痛に対する無限の許容能力」と定義した。



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