院長ブログ

山歩き

2021年5月11日

 山歩きが好きだ。一歩一歩を選びながら大切に歩く。目標に向かいながら一歩一歩前へ進む。ちっぽけなことに悩む自分が吹き飛ぶ景色に出会える。判断を誤ったり、準備不足を悔やんだり、事故も起こりかねない。山を歩くのは人生を歩くのと似る。


体験

2021年5月7日

 同じ体験をしても一人一人感じ方は違う。楽しいって感じる人、苦しいって感じる人がいる。それが分からないと自分が苦しくなる。感じ方って強要できないし、されたくない。どうしたら楽しいって感じられるか?事実をしっかりと受け止めること。そして今ある自分に感謝すること。


鯉のぼり

2021年5月6日

 GWが終わった。毎年この連休には幼い頃過ごした父の生家での日々を思い出す。青空高く上げてもらった大きな鯉のぼりを見上げて中に入り空を飛びたくなった。藤の花の廻りに飛ぶ大きな熊ん蜂が怖かった。庭で採れる竹の子料理は未熟な舌には苦かった。田舎の祖父母はもういないが僕を楽しませて喜ばせてくれたそのエネルギーが今でも心の支えになっている。


見守って

2021年5月4日

 幼い頃いつの日か母親から離れて遊ぶようになった。初めは母親の姿を見ながら。そのうちその姿が見えなくても遊べるようになる。見守ってくれる人が見えなくても心の中にいるから。

 見守るってことはいざと言うとき助けてくれること。いつも一緒にいなくても心の支えになれること。みんなを見守っていく医師でありたい。


病苦

2021年4月28日

 今まで多くの患者さんの診察をさせてもらいました。不快な症状があって生活が不便でお困りであり、できることならそれが楽になって欲しいと診断や治療に努めてきたつもりです。しかし最近感じることは同じ病気や症状であっても一人一人感じ方が違うということ。つまり苦しみ方が違います。中には前向きに捉えて「今見つかって良かった」や「人生を見つめ直すきっかけになった」とおっしゃられる方もいます。一方でほとんどの方が「何で自分がこんな目に」や「あれが悪かったから」と苦しんでいます。僕は病気で苦しんでいるのは心だと思うようになりました。患者さんの病気、そして全人を診ることはもちろん、「病で苦しんでいる心」つまり「病苦」を少しでも和らげられたらと思い、日々の診療にあたりたいと思っています。



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