豹変
2018年1月21日
先日「病院の雰囲気が変わって良くなった」とお褒め頂き、逆に「昔から変わらないところを信頼しています」とも言われ、嬉しいと思うと共に、少し戸惑って考えました。果たして変わった方がいいのか?変わらない方がいいのか?もちろん良いことは変えずに、悪いことは変えるのがいいのは当たり前で、その良悪の判断が課題でしょうが。
「君子は豹変す」という言葉があります。豹の斑紋がはっきりとしていることから、優れた人は過ちをきっぱりと改める、という意です。普段仕事をしているとこれがなかなか難しく、誰かに自分の間違いを指摘され「自分は正しいと思ってやった」とか「〇〇のせいで」などと言って、過ちを認められないものです。また本来の意味も変わってきて、現代では「彼は切れると態度が豹変する」など、マイナスな表現で使われています。変わることの方が悪いことと考えられやすいのかも知れません。いつでも変えることができる自分を持ちながら、敢えて変わらないことも選べれば良いのでしょう。
予期せぬこと
2018年1月14日
予期しなかったニュースですが、大好きな星野仙一氏が亡くなり、 寂しく思っております。昨年テレビで拝見したときは、元気だっただけに余計に残念です。
予期せぬことは誰にでも起こります。病気や怪我をされた方の誰しもが予期せぬことだったと思われます。しかし予期せぬことが起こった方たちのお話を聞き、毎日診療していると、予期できることがあります。超能力や霊視ではなく、特別な才能でもなく、「この人はこの病気になりそうだ」、「近いうちに転倒し骨折するかも」などといったことです。医学におけるエビデンス(学術的な証拠)と自分が日々感じて考えていることが、あい混じりあった感覚とでもいうのでしょうか。少しでも予期せぬことが起こらないように予期することが自分の仕事と思って努めていこうと思いました。
インフルエンザ②
2018年1月9日
患者さんから嬉しい年賀状が届きました。また元気を貰えました。
インフルエンザの流行がピークを迎えつつあります。今週から幼稚園、学校、仕事始めの方が多いと思います。今のところ年末年始に動いた成人の方が流行の中心ですが、これからは子供が増えてくると予想されます。特に気を付けたいのが感染機会として多い、デパートやショッピングモールです。今はセール中ですが、朝早くか、閉店間際の空いている時間を狙いましょう。ベビーカー特に仰向けに寝ている乳児は、ウイルスを上から気道に向け吸い込みやすいです。お母さん方は、赤ちゃんと買い物に行く時間を少しずらしてみて下さい。「集う過度にはフル(インフルエンザ)来たる」です。
苦手なこと
2018年1月7日
毎月の職員の目標で今月は「苦手なことにチャレンジしよう」です。「苦手」とは、一方的に拒絶する「嫌い」とは違い、ある程度そのものを受け止めた上で判断することになります。「苦手」を決めるのは物事の受け止め方で、反対に対象の受け止め方を変えることにより得意になることがある気がします。つまり「何故苦手?」を考えて工夫することで、あっさり苦手克服に繋がるのではないでしょうか?食べ物一つとっても、自分が苦手と思う味や匂い、歯ごたえは、調理法を変えるだけで変わります。また苦手な食べ物をとても楽しい気持ちで食べたら、とても美味しく感じ、以後好物になった話もよく聞きます。苦手にチャレンジしようということは、物事の受け止め方、積極的に言えば捉え方を変えようということと置き換えてみることができると思います。恐らく機転が利く人は苦手なことが少ないかも知れません。今月の目標から「苦手が減って視野が広がる」そんな機会にしたいと考えています。
新しい先生
2018年1月4日
今日、2018年仕事始めです。気持ちを新たに職員一同が会しました。ここに新しい常勤医師の舘道芳徳先生を迎えることができました。喜ばしい限りですが、先生が力を発揮できるように、一人一人が力を合わせるようにしていくことが今年の大きな目標と思うと一段と身が引き締まります。先生の専門は消化器・肝臓内科です。僕の父と同じです。