院長ブログ

相談という名のもとに

2022年1月29日

 外来診療のほとんどは相談義務だ。相談の内容は疾患や症状ばかりではなく、家族の悩みや仕事の人間関係などがそれに含まれることも多い。相談を受けて検査や投薬、もしくは考え方のアドバイスを行い解決に向かえばいいが、相談するうちに解決をしたいのではなく、ただ愚痴や不満を聞いてもらいたいのではないかと思うことが多い。それは仕事以外でもそうだ。不満や愚痴を言ったらそのときはスッキリするかも知れないが、また同じことを繰り返す。また聞く方は解決策を考えてあげようとしても目的は誰かにぶち撒けるだけなので、むしろ解決して欲しくないとさえ思えることも多い。悩んでいること自体で気持ちがいいかもしれない。エネルギーと時間が無限なら聞いてあげたいのだけれど。



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