院長ブログ

仇打ち

2021年12月6日

 時代劇や歌舞伎では仇打ちなるものが好まれる。昔から親や君主などが殺されたらその憎しみから命を狙って周到に準備する。僕たちは武士ではないから殺人とまではいかないものの、恨みを含めて憎しみを抱き復讐しようと思う人もある。しかし結局はそれ自身が自分を苦しめることになる。だからその苦しみから解放されるために仇を打つのだ。憎しみを抱かなければ苦しまないし、仇を打とうとも思わない。もし許せないことをされたら、自分がその人にされたようなことは絶対やらないと強く心に刻もう。もし復讐したとしたら自分が傷ついたことだけを伝えてもいい。そして距離を取る。物理的な距離でも、心理的な距離でもいい。それが賢い仇打ち。



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