院長ブログ

人に優しく

2023年4月12日

 他人に優しくするのは素晴らしいことである。しかし気を遣い、ご機嫌を取り、顔色を伺い続けるといつしか自分がなくなる。例えば職場でそれをやれば、家庭に帰って家族に怒鳴り散らしたり、家庭でそれをやっても職場での弱い立場の部下にイライラをぶつけたりする。僕たちは、自分より他人を思いやり、自分のしたいことを我慢していくことを幼い頃から教わった。しかし社会に出ると、それにより自分をすり減らし、いつしか抑うつ状態になる人を少なからず見てきた。まず誰もが大切にすべき、一番優しくするべきなのは自分であることを忘れてはいけない。自分に優しくできたら、必ず余裕ができて、他人に優しくできる。周りにイライラして辛いときには、まず自分が休む。家庭内でもそうだ。子供に優しくできずに悩んでいる親がいたら、まず自分に優しくするべきだ。自分に優しくできている人の優しさは心地が良いし、優しくできていない人の優しさは受け取る方の心地が悪い。無理を感じてしまう。僕たちの優しさはそうしてできている。



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