院長ブログ

やれることをやってあげたい

2018年7月20日

 約10年訪問診療している方が1カ月も熱が続いていました。熱の原因として感染症の可能性が高いと考え、血液検査と尿検査を行ない、尿路感染症による発熱を考えました。血液培養、尿培養を行ない、感受性のある抗生剤を投与しました。しかしなかなか熱が下がらず、腫瘍マーカーを検査したところ、悪性リンパ腫を強く示唆する結果が出ました。化学療法に反応するこの疾患は、数は多くはありませんが稀ではありません。これまでもこの疾患の方を何人か治療して、感謝された経験があります。「先生がやれると思ったことを母にやってあげたい」と娘さんからの言葉をいただきました。化学療法を在宅で行うことに迷いはありませんでした。



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