院長ブログ

人間関係

2023年6月26日

 汗と涙を流した学生時代の親友、離れた土地で夢に向かっている我が子、いつでも心の拠り所の年老いた両親などは昔から姿や距離は変わったが、今でも続く人間関係に疑いはない。一方で、あのときは永遠を誓い合った元恋人、退職せざるを得なかった元パワハラ上司、モラハラをされた元配偶者などは、人間関係が切れたと自分では思っているかもしれない。そしてその人たちとの関係を時々思い出しては、許せない気持ちになったり、後悔して若気の至りと気持ちを落ち着かせたりもする。

 生まれてから死ぬまでに、僕たちは実に多くの人たちとさまざまな人間関係を築く。そのなかには必ず、生き別れや死別がある。しかしその人たちから、さらにその人との人間関係で学んだことが、僕たちの人生では生き続けていることは、忘れてはいけない事実である。自分が現在誇りに思っている関係か、後悔している関係かは関係ないのである。離婚しようが、絶交しようが、転職しようが、あくまで見た目の形が変わるだけで、自分とは人間関係があると考えた方が楽になれると考える。自分の人生には無くてはならない人間関係だと考える。そのときは、その関係になるべくしてなったと考える。例え距離や関係性が変わっても、全ての人との今の自分は関係があると考えてみる。そう考えられれば、幸せな人生につながる気がしてならない。



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